転職ノウハウ

滅私貢献から活私貢献へ
2018.07.06| カテゴリー: コラム

滅私貢献から活私貢献へ

皆さんもお気づきでしょうが、現代日本での働き方や会社の在り方は20~30年前に比べると大きく変化しています。
変化の一つに滅私貢献→活私貢献という動きがありますので、今回はそれを考えてみたいと思います。

 

滅私貢献

高度経済成長期の日本では、滅私貢献が当たり前の社会でした。
滅私貢献とは読んで字のごとく、「私生活を滅して会社に貢献する」ことです。家庭よりも会社。子どもの行事や家庭のことは奥さんまかせ。男は外で会社のために働く。そんな時代だったような気がします。

当時は、「企業戦士」や「24時間働けますか」などの言葉が流行ったりもしました。
現在の50代~60代の方は、その時代のど真ん中を生きてこられたことでしょう。
そのおかげで現在の平和で恵まれた環境があるのですが・・・現在の働き方は少し変わってきています。

 

活私貢献

よく聞く言葉に置き換えると、ワークライフバランス。「私生活も活性化させながら、会社に貢献する」という考え方です。

働くことは大事だけれども、それ以上に、私生活(家族、趣味、地域社会)に重きを置く人が増えてきています。確かに、私生活の充実なくして、仕事はうまくいきません。働き過ぎて体を壊したり、家庭を壊したり・・・そんな人生は誰しも望まないと思います。

私がサポートさせていただいている企業様でも、若い方(20代~30代)を中心にその考えは広がっています。

 

経営者の想いと従業員の想いの壁

企業内での問題としては、頭では「活私貢献」、ワークライフバランスをと分かってはいるけれど、現実としてはまだまだ「滅私貢献」であることも多いです。
会社としてはしっかりと働いてほしいので、仕事が終わらなければ残業してでも終わらせることを求めます。しかし、従業員としては、残業してまで働きたくないという想いが強く、早く帰ってゆっくりしたい、家族との時間を作りたいと思うのです。

ここに、不調が生まれ、最終的には辞める(転職する)という決断をすることになります。
ただ、うまくやっている会社があることも事実です。
従業員が私生活も充実させながら、会社のために一生懸命に働く。そんな会社は実在します。
何が違うのでしょうか。

見ていると、さまざまな要素はありますが、私が一番大きいと感じるのはコミュニケーションです。
お互いに人間なので、話せば分かるということがよくあります。

経営陣は従業員の話を聴き、従業員は経営陣の話しを聴く。
そしてお互いWIN-WINになるような仕組みを作ること。それができれば、残業も喜んでしますし、また、残業しなくてもいいように仕事の効率を上げることもできるのです。

 

まとめ

私は今年43歳、社会に出て23年なので、ちょうど変化の間を生きてきました。
滅私貢献の時代の名残も感じつつ、活私貢献の考え方にも共感しながら働いてきました。

そこで感じたのは、人によって居心地の良さが違うということ。
実は滅私貢献を望む人もいます。仕事が生きがいという人も。

また、私生活が大事。家族を大事にしたいという人もいます。しかし、私生活を活性化させ充実したものにするにしても、働かなければ現代日本では生きていけないわけです。
また、年代や置かれた環境によっても、滅私貢献をしなければならない時や私生活に重きを置かなければならない時があり、人生の中でその比重は変化していきます。

そこで、さまざまな生き方、働き方が生まれるのだと思います。
どちらが正しいとか間違っているということではなく、多様性を認め、自分らしく働き、生きること。
一生働こうと思って入社した会社がいとも簡単に潰れてしまうこともあります。

どのような生き方を選ぶにしても、自分が選んだことに責任を持つこと。
それが大事なのだと思います。

 


貴方の転職が天職となりますように・・・

社長と従業員の間で愛を叫ぶキャリアコンサルタント

田上寛美