転職ノウハウ

中高年の転職活動について
2018.05.10| カテゴリー: その他

中高年の転職活動について

10回以上転職しているキャリアコンサルタントのスナパパです。

 

私は各年代で転職活動をしてきましたが、年齢を重ねるほどに転職活動は難しくなりました。

中高年の転職は厳しいのが現状です。家庭を持つ方も多く、焦りがちなのですが、焦って飛びついて失敗した際、そこからの転職活動再開となると焦りも増し、更に厳しさを増すと思います。じっくり・しっかりと転職活動をすることが大切です。

私自身、現在の勤務先に決まるまで3カ月かかりました。活動中は苦しいものがありましたが、現職は自分のやりたい仕事内容です。自分の強みも十分に活かせ、とても私に合った職務だと思っています。

皆さんにとって、より希望に近い転職につなげられればと思いますので、今回は、押さえておくべきポイントについて書いていきます。

 

中高年の転職の心づもり。若者とは違い、「頑張ります!」の前に大事なことがある。

私は20代前半から40台後半まで転職活動を繰り返してきましたが、年代によって求められることが違うように感じます。
若い時は、社会経験も人生経験も少ない分、「頑張ります」という意欲を買われ、期待値で判断されるようでしたが、30歳を過ぎると「何をやってきて、どのように仕事にいかせるのか」、もっと年齢を重ねると「職歴が多いが続きそうか」「若い上司に合わせられるのか」「仕事を覚えられるのか」ということを見られているように感じます。

実際、年齢を重ねるほど仕事の覚えは悪くなりますし、今までの仕事のやり方に固執してしまう傾向はあるかと思います。加えて、給与は若者より高めを想定します。
企業の立場からするとそのような中高年層を雇うより、能力や経験は不足しても、将来性のある若者を雇うのが無難と言えるでしょう。

そうした中で、同年代や若者と転職活動で戦っていくわけです。これまでやってきたことの振り返りをしっかりした上で、若者に負けないくらいのやる気や、仕事もしっかり覚えられることを積極的にアピールしていきましょう。

 

履歴書・職務経歴書は、応募先に応じて丁寧に作成する。

相談者の中には、「何社にも送るから、氏名・住所・職歴などをコピーした履歴書に、個別に書き加えて送っている」「志望動機はどこにも通じそうな、あたり触りない内容で書いている」という方がいらっしゃいます。

書類を受け取った企業の立場からすると、コピーの履歴書が届いた時に、その会社に来たいという意欲が伝わるでしょうか? 働きたい意欲は伝わるでしょうか?

多く書くことや、いろいろ考えるのは面倒でしょうが、しっかりやることが早道になると私は考えます。

 

企業や求人内容について調べてみて、働いている自分をイメージする。

相談者から、「書類審査すら通らない」という話を聞きます。私も現職に就くまでの転職活動中に、履歴書・職務経歴書を数社に送りましたが、ほとんど書類は返送され、面接にも進めませんでした。

年齢が高く、職歴が多いハンディを持つ私が書類審査で落とされるのは、ある意味、当然です。
同じ求人に対して、もっと条件の整った若者や他の方と戦って勝ち抜いていかないといけないわけです。そこで、むやみに数をこなすよりも、「応募企業のことを調べて、自分の立ち位置をイメージできる」ように進めました。

現在は、インターネットでいろいろな情報が手に入ります。企業のホームページで企業情報・業務内容などを調べたり、ホームページが無い場合も同じ業界を調べることで、いろいろな情報(なかには業界の将来性なども)をつかみます。
求人情報も、それぞれの項目をじっくりと見ます。同じ職種の他社求人も調べてみます。「社会保険が付いている、総支給は高いけれど残業代が多く含まれている、男性が多い職場…」など比較対象があることで、客観的に見れますし、自分の優先したい項目も見えてきます。

企業や求人情報がおおまかにつかめたら、次は、企業側が求める人材を考えてみます。自分がどのように働いているか、どのように貢献できるか、そして、なぜこの企業で働きたいのかを考えてみるといいと思います。
これらを踏まえて、履歴書・職務経歴書にとりかかることをお勧めします。

 

転職活動での謙遜はマイナス!

年齢が高くなる程に、日本人は謙遜(けんそん)を美徳と考える傾向があると思います。

知人が事務職の面接を受けた際に、面接官からの「パソコンは大丈夫ですよね?」という質問に、「いえ、まだまだです」と答えてしまったそうです。

確かに、「EXCELの簡単な表計算しかできないから」「周囲のタイピングが速い人と比べると」などと考え、「自分のOA能力は、大したこと無い」と思いがちなのはわかります。

ただ、「まだまだ」の言葉に対し、さらに聞いてくれる面接官ならいいのですが、「できない」と判断される可能性はありますよね。転職活動での謙遜は、決してプラスに働かないと思います。

真面目なことは良いことなのですが、アピールが下手だと転職では致命傷にもなりかねません。
できないことをできると嘘をつくのはどうかと思いますが、できることはしっかりと伝えることは大事です。

このような場合、「EXCELは簡単な関数を使った表作成まではできます」などのように、できることを具体的に答えましょう。

 

採用されてからが大事。人生経験は豊富でも、新たな企業では入社1年目の後輩です。

無事に採用されても、それでゴールではありません。そこから、仕事を覚え、社内関係を築いていくわけです。

中高年の中には、自分より若い人の話を受け入れない人がいます。これまで、長い間、指導する立場にいたため、そうなりがちなのはわかります。しかし、転職先の企業では「入社1年目」の立場になるのです。自分より若い人が上司になる可能性も高いのです。

中途採用をする企業が気にすることは、その人の「仕事の実力」ですが、次に気にするのは「人柄」です。「この人は、うちでうまくやっていけるのだろうか?」ということなのです。

自分からあいさつをしたり、話しかけたりして、わからないことは素直に聞き、何かしてもらったら「ありがとう」と伝えるなど、謙虚さ・素直さを心がけていきましょう。

 

まとめ

求人企業への応募には真剣に挑みましょう。

限られた求人企業に対して、採用に向けての努力をしっかりと進めていきましょう。求人情報をじっくり見て、企業のことを調べて、志望動機を考えたうえで、それらを書類や面接にいかしていく。面倒だと思われるかもしれませんが、それが転職成功への近道になると思います。